先天性の白内障とは?

白内障は、先天性のものもあります。
遺伝によるもの以外、妊娠中に母親が風疹などに感染し、
母体の病気が原因で発症するケースもあります。
妊娠3ヶ月ごろまでに風疹に感染すると、子どもに強い白内障が生じるケースがあるのです。



眼球に強い外傷を受けることで起こる、外傷性の白内障もあります。
水晶体を固定しているチン氏帯と呼ばれる、細い糸の力が弱くなって水晶体亜脱臼を起こしたり、
水晶体嚢に亀裂が生じたり、急性の過熟白内障になったりするケースもあります。
雷に打たれたことで、1日で外傷性白内障になった、というケースもあるそうです。

子どものうちは、目は外傷を受け易いものです。
これが、子どもの生活環境を知る手段になる場合もあります。



最近、子どもの虐待が社会問題になっていますが、虐待により、顔面に暴力を受け、
これにより、目にも衝撃を与えられたことで、白内障になってしまった、
というケースが報告されたこともあります。
眼は大事なものだけに、こうした話を聞くと、痛ましい気持ちになりますね。


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